ノルウェーの大使館閉鎖=ノーベル平和賞に意趣返しか―ベネズエラ 2025年10月14日 14時03分

ベネズエラの反体制派指導者マリア・マチャド氏(左)とマドゥロ大統領(AFP時事)
ベネズエラの反体制派指導者マリア・マチャド氏(左)とマドゥロ大統領(AFP時事)

 【サンパウロ時事】ベネズエラ外務省は13日、「外交サービス再編の第1段階」として、在ノルウェー大使館を閉鎖すると発表した。同国のノーベル賞委員会は、今年のノーベル平和賞をベネズエラの反体制派指導者マリア・マチャド氏に授与すると発表したばかり。これに反発したベネズエラのマドゥロ政権による「意趣返し」の可能性がある。
 ベネズエラは「資源の戦略的な再配分」のため、在オーストラリア大使館も同時に閉鎖する。一方、新興・途上国「グローバルサウス」との連携を重視する狙いで、アフリカのジンバブエ、ブルキナファソ両国に大使館を開設する。
 ロイター通信によると、ノルウェー外務省は閉鎖の通知を受け取ったとした上で「残念だ」と述べた。
 マチャド氏は、昨年の大統領選では主要野党が擁立した統一候補が勝利したと主張。3選を果たしたとするマドゥロ大統領への反対運動を続けている。 

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