警戒感払拭で上昇 2024年10月01日 15時41分
丸三証券投資情報部次長・小松崎直樹氏
株式市場は石破政権の政策に対する警戒感が払拭されるにつれ、上昇基調を取り戻す公算が大きい。日経平均株価は年末に向けて4万円を目指すとみている。
自民党が今月27日の衆院選を前に、法人税増税や金融所得課税強化を本格的に議論することは考えにくい。そもそも石破氏は「筋金入りの財政再建論者」とまでは言えず、今後、景気対策などが打ち出されるにつれて、市場の警戒は緩和に向かうのではないか。
海外では、米国が失業率の大幅上昇を伴わないインフレの沈静化に成功しそうで、半導体関連銘柄も業績が好調だ。中国が追加経済対策を実施することは、日本の工場自動化(FA)関連銘柄にとって明るい材料と言える。
一方、衆院選で自民党の議席が急減し、石破政権の安定運営が危ぶまれる流れとなれば、先行きに不透明感が強まる。日経平均の下値めどは3万5000円だろう。