〔NY金〕続伸、3426.40ドル(4日) 2025年08月05日 03時59分
【ニューヨーク時事】週明け4日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ観測が強まる中で買われ、続伸した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前週末比26.60ドル(0.78%)高の1オンス=3426.40ドル。
前週末に発表された7月の米雇用統計では景気動向を敏感に反映する非農業部門の就業者数の伸びが予想を下回り、過去2カ月分の就業者数も大幅に下方修正された。米雇用の急速な鈍化を受け、FRBが次回会合で利下げに踏み切るとの観測が台頭。週明けも米長期金利の低下傾向が続く中、金利を産まない資産である金の投資妙味が高まり、金が買われた。
シティーグループは4日付のリポートで、今後3カ月の金価格の見通しを3300ドルから3500ドル、レンジ見通しを3100~3500ドルから、3300~3600ドルに上方修正した。シティは「米経済成長と米関税政策を受けたインフレをめぐる懸念は、2025年後半も高まったままだ。これらの要因に加えてドル安も重なり、金相場は緩やかに上昇し、最高値を更新する可能性が高い」とした。