〔NY石油〕WTI続落、65ドル台(4日午前) 2025年08月04日 23時17分
【ニューヨーク時事】週明け4日午前のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、有力産油国による増産方針決定や米景気先行き不安などを背景に、続落している。米国産標準油種WTIの中心限月9月物は午前9時51分時現在、前週末清算値(終値に相当)比1.71ドル安の1バレル=65.62ドル。
石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟の産油国で構成する「OPECプラス」の有志8カ国は3日、オンライン会合を開き、9月の生産方針について、日量54万7000バレル増産することを決定。増産は6カ月連続となった。今回の増産決定により、8カ国が実施してきた同220万バレルの自主減産は解消され、生産拡大に転じる。米高関税政策による需要停滞や供給過剰への懸念がくすぶる中、原油売りが早朝から先行。相場はいったん66ドル台半ばで下げ止まったものの、あと65ドル台で下値を試す展開となっている。
前週末1日に発表された米雇用統計では、労働市場の悪化が鮮明になった。景気減速やエネルギー需要の低迷に対する不安も相場を下押ししている。