〔米株式〕ダウ6日ぶり反発、585ドル高=早期利下げ期待で(4日) 2025年08月05日 05時36分

 【ニューヨーク時事】週明け4日のニューヨーク株式相場は、景気減速懸念を背景とした米連邦準備制度理事会(FRB)による早期利下げ期待が一段と高まり、6営業日ぶりに反発した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前週末終値比585.06ドル高の4万4173.64ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は403.45ポイント高の2万1053.58で引けた。
 ニューヨーク証券取引所の出来高は前週末比1億5466万株減の10億9757万株。
 トランプ米政権の高関税政策に伴う企業の投資手控えなどが響いたとみられ、直近の雇用情勢が悪化した。大半の市場参加者はFRBが次回9月の金融政策会合で利下げ再開に踏み切ると予想。早期退任を表明したFRB理事の後任に金融緩和に前向きな人物が就任するとの観測も相まって投資家心理の冷え込みが改善し、金融やハイテクといった幅広い銘柄が買われた。
 ダウの下げ幅は1日までの5営業日で1300ドルを超えた。安値拾いの買いが入りやすい地合いだったことに加え、米国との貿易協議を受けて欧州連合(EU)が対米報復関税の発動を6カ月間停止する方針を発表したことも相場を押し上げた。
 ダウ構成銘柄は、JPモルガン・チェースが1.7%高、エヌビディアが3.6%高、マイクロソフトが2.2%高。アマゾン・ドット・コムは1.4%安、シェブロンは0.2%安だった。

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