国連高官、イスラエル作戦拡大に懸念=中東情勢巡り安保理会合 2025年08月06日 10時05分

【ニューヨーク時事】国連のイェンチャ事務次長補(欧州担当)は5日、イスラエルがパレスチナ自治区ガザでの作戦拡大を検討しているとされることについて「事実であれば壊滅的な結果をもたらし、人質の命にも関わる」と懸念を示した。イスラエルの要請で開かれた安保理の緊急会合で語った。
会合には、イスラム組織ハマスが動画を公開した痩せ細った人質男性の兄もオンラインで参加。「全ての人質の無条件での即時解放」を訴えた。一方、ガザの食料危機を巡る議論では「飢餓の武器化はあってはならない」(韓国)、「計画的なジェノサイド(集団殺害)だ」(アルジェリア)と非難の声が相次いだ。