調整後、年末高値へ
岡三証券シニアストラテジスト山本信一氏 2025年09月18日 14時41分
日経平均株価は一時的に調整局面を迎えた後、年末にかけて再び高値を目指す展開となりそうだ。足元では米国株の堅調さと「ポスト石破」政権への期待感が株価を押し上げている。自民党総裁選までは底堅く推移するが、通過後は材料出尽くしになりやすい。4万3000円台まで下落する場面もあり得るだろう。
ただ、企業の中間決算発表が本格化する10月下旬以降は上昇基調に転じるとみる。期初は米関税政策の不透明感から保守的な業績見通しを開示した企業が多かった。しかし、関税交渉が一段落したのを受けて上方修正に踏み切る企業が出てくるだろう。好材料が重なれば、日経平均は4万7000円程度まで上昇するかもしれない。
注目のセクターは良好な事業環境が期待されるデータセンター関連や、8月に高値を付けた後、足踏みしているエンタメ関連銘柄だ。しかし、米経済の急速な悪化はリスク要因になるだろう。