AIでさらなる上昇へ
松井証券シニアマーケットアナリスト窪田朋一郎氏 2025年09月19日 15時42分

 足元の日経平均株価の株価収益率(PER)は過去と比べても高水準で、中長期で見れば調整局面は出るだろう。ただ、短期的には人工知能(AI)に関連した銘柄への買いが継続し、4万6000円程度まで上昇する可能性がある。
 米国では「AIバブル」的な色彩も強まってきたが、天井ではない。それを示す代表例が生成AI「チャットGPT」を手掛ける米オープンAIの動きだ。米IT大手オラクルと結んだクラウドサービスの契約金額は危うさを感じさせるほど大規模なものだが、AIが爆発的に成長していく期待を感じた投資家も多い。取り残されたくない投資家は、株価が割高でも当面許容する。
 日銀が利上げを渋っている間に、実質金利が極めて低くなったことも、株式市場に資金が流れやすい環境をつくってきた。仮に年内に追加利上げをしても、状況は大きくは変わらず、債券や現金との比較で株式の優位性は保たれるだろう。

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