上昇続く
いちよし証券投資情報部部長・大塚俊一氏 2025年09月25日 14時50分
株価は中長期的に上昇が続く可能性がある。日本経済はデフレからインフレへの移行が定着。企業の資本効率改善の動きも進み、企業価値の向上が期待できる。日経平均株価は今年度中に4万7000円程度まで上昇すると予想している。
2025年度の日経平均の株価収益率(PER)は18倍とみている。過去数年では高い水準だが、インフレ経済と企業が株価を意識した経営に変化してきたことで、これまでよりも高い利益成長が想定できる。さらに、新たな政治の枠組みが模索される中で、積極的な経済政策が見込まれるほか、日米関税交渉の合意で企業業績の先行きが見通せるようになったことも大きい。今期は減益を余儀なくされるが、来期は増益となるだろう。
また、企業の自社株買いが過去最高の水準となっているほか、海外投資家による日本株買いにも余力が残っているとみられ、需給面でも良好な状態が続きそうだ。