底堅い
三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト市川雅浩氏 2025年09月30日 14時24分
米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ期待の継続や米ハイテク株高に支えられ、日経平均株価は上昇基調を維持するだろう。2026年3月末にかけては4万2000~4万7000円を中心とした値動きになりそうだ。来年度には回復が見込まれる国内企業の業績も好材料視され、底堅い展開を予想する。
石破茂首相の退陣後に、自民党新総裁が財政拡張的な政策を打ち出すとの期待も追い風だ。
足元では人工知能(AI)データセンター向け投資が拡大しており、資金回収の見通しが強まるかに注目している。過度に悲観的な予想が示されれば、値がさの半導体関連株が売られ日経平均は急落しかねない。米国でスタグフレーション(不況下の物価上昇)に陥る可能性もリスク要因だ。
このほか、ロシアと北大西洋条約機構(NATO)の対立が加速し、紛争リスクが拡大すればレンジを超えて下落するかもしれない。