今年のピークか
ブーケ・ド・フルーレット代表・馬渕治好氏 2025年09月26日 15時13分

 日経平均株価は今が今年のピークでもおかしくない。いったんスピード調整に入ると、4万円割れもあり得る。
 人工知能(AI)・半導体関連株が日経平均の上昇をけん引しており、特に米エヌビディアに関わる銘柄が強かった。同社については良いニュースばかり出ていたわけではなかったが、どんな材料も都合良く解釈されるなど、市場心理には危うい面が見られる。12カ月先の利益予想を基準にした東証株価指数(TOPIX)の株価収益率(PER)も、ピークを付けてもおかしくない水準まで上昇している。
 米国経済にも少し不安がある。週当たりの労働時間からは仕事量が伸び悩んでいることがうかがわれる。人材派遣サービスの労働者も減るなど、米国の雇用環境は「分水嶺(れい)」にあるとみられ、景気が下向くと雇用削減が広がる可能性がある。そうなれば、米株安・ドル安を通じて日本株にも下押し圧力がかかる。

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