レンジ内の動き
日東フィナンシャルグループ代表取締役・中島肇氏 2025年09月24日 14時37分
日経平均株価は、当面4万4000円を中心に上下2000円程度のレンジ内の動きになると想定している。米国の利下げや国内政局への期待などにより、株価は大幅に上昇してきた。短期的な過熱感から、いったんは調整局面を迎えそうだ。
ただ、日本企業は増配や自社株買いなど株主重視の姿勢に転換し、海外投資家からも評価されている。日本企業の変革の流れは変わらず、相場を支える要因だ。
10月下旬に発表が本格化する主要企業の中間決算では、米関税政策の影響が明確になる。期初は保守的な見通しを示していた企業が多かったため、通期の業績予想を上方修正する動きが出てくるだろう。こうした企業が増えれば、相場出直りのきっかけとなる。
一方、米国はインフレ高止まりや雇用不安から、目先は景気減速懸念が警戒される。ただ、減税政策などに支えられ、深刻な景気後退局面に陥るとは考えていない。過度な懸念は不要だろう。